#AGENT_TRAVISの開発経緯について①

このブログは、映画リコメンドエンジン「#AGENT_TRAVIS」開発経緯と、映画の感想を残すために作ったのですが、このままでは映画の感想だけになってしまう(どころか140文字以上の文章が書けなくなる)ので、開発経緯についても少しずつ書きたいと思います。プログラミング的な部分は相棒の志位++和夫に任せておりますので、こちらは思い出し日記となります。

 

実際にこのプロジェクト開発し始めたのは今年の4月頃だったかなあ?と思います。

初っ端から曖昧なのは、開発がスタートしてからというもの、寝食を惜しんで一心不乱に開発する生活が3ヶ月ほど続いたためです。気付いたらプロトタイプを公開出来るようになり7月になっていました。その頃の私は7時に出社して23時退社、24時に帰宅して3時まで開発をするとんでもない生活でしたが、毎日未知の分野を開拓するのが楽しく、いくら疲れていてもPC前に座ると覚醒するのでした。

 

このプロジェクトはまだまだ発展途上なのですが、最近は少々「待ち」を要する時間が増えてきました。しかし、異常な開発体制だったため開発していないと落ち着かず、物足りないような心細いような不安感が漂うのでした。ここらで一旦、自分たちの開発経緯を書きとめ、心の整理をしてから前進する必要があると考え、今回のエントリーを書くに至ったのです。

 

さて、プロジェクトが動き出してからは4ヶ月程しか経っていませんが、そもそもの発端はもう少し前にあります。

我々の出会いは学生時代に遡り、Magic:the Gathering(カードゲーム)という共有の趣味を持っていたがために、友人の友人の・・・という感じで邂逅を果たしたのでした。

 

私の感じた彼の第一印象です。

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すた丼を食いに行けば大盛りを一瞬で平らげ、周りが半分も食っていない段階でラーメンの食券を買いに行き、神妙な顔で周りの食っているすた丼を見ながらラーメンを待ち、届いたラーメンを一瞬で飲み込む姿はまさに《暴食するゾンビ》でした。

 

志位のファーストインプレッションは「常識外れ」に尽きました。ラガーシャツ常用の体格はもちろん、ヤツの物の考え方が途方もなくぶっ飛んでいるので、自分も周りもそういう奴として認識していたと思い出されます(本質的には今も変わりませんが)。

 

しかし、上述のカードゲームのサークルを学内で作って学校祭にも出展しようと発起し始めたあたりで印象が変わりました。結果的に私と志位は初代メンバーとなったのですが、何かを実行しようとした時、それが地道でも突拍子もなくても、理論に裏付けされて具体的に行動してしまう部分には、友人ながら尊敬し共感を得ました。

 

最終的に日本語の喋れない黒人の先生を説得したりして、オタクが学校祭に出展する事になったのでした(あの先生が正しく理解してくれていたかは今となってはもう分かりません)。

 

実はそれからの関わりは希薄で、私は北海道で就職して心身共にボロボロになるわ「この愛こそ永遠だ!」と思ってたのに失恋するわ、彼も彼でどんどん人に裏切られるわで、良い具合に両者共にドン底に向かっていきました。そんな中でメンがヘラった志位に「映画でも観ろよ」と、私が大学時代に培った表象文化学という全く飯の食えない学問を用いて映画をおすすめしていた時期がありました。

 

そんな訳で彼の並々ならぬ社会への不満と、傷付けられた心、異常な使命感と実行能力を分析して、私自身も非常に影響を受けた『タクシードライバー』を劇薬的に処方してみたのが本プロジェクトの発端の発端となったのです……

 

(続くかはわからない)